第1章

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田中は、大学の頃から独立する事を決めていて、仲間数人で在学中に会社を立ち上げた。 起業して何年間かは、もちろん安定した収入が得られないので、アルバイト等をしながら、日々の生活費を捻出していた。 徐々に会社の業績が伸び、売上が安定してきた頃、田中は会社から抜けて、個人で新たに企業した。 そして現在は、年収1億円プレイヤーとなり、世界各国を転々としては、新しいビジネスを次々に展開し成功させているそうだ。 今流行りの"ノマド族"といつやつだ。 話の最後に田中はこう締めくくった。 「俺は昔から縛られるのが大嫌いだった。親に毎日の様に勉強しろって言われてたけど、言うこと聞かず遊びまくっていた。 そんな俺が、ふと将来の事を考えた時、大人しく社畜として働く自分は全く想像出来なかった。 好きな時に仕事をして、好きなだけ稼ぎたい。 だから俺には独立するという選択しかなかった。」 そしてこう続ける。 「お前はすごく立派だと思う。 高校の頃から努力して一流の大学に入って、一流の起業に勤めて。 俺には決して真似出来ないからな。 だから頑張れよ!」
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