インターネットをなくした時代

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インターネットがなくなった時代。 それはやむを得ず、実行された。 一つだけの理由ではなく、いくつかの事柄が重なり、この結果に至った。 電気の需要度は日を追うごと年を追うごとに増していった。 コンピューターは情報を記憶、保管した。 古い情報は捨てなければいけない。 次から次に新しいものを読み込まなければならないからだ。 しかし、人間は捨てることが不得手。 一つの情報の現在、将来における必要性を正確に読み取れる人間なんて、ごくわずかである。 だからこそ情報は無駄に蓄積していく。 その中の本当に必要な情報も埋もれてしまう。 人間は情報の取捨選択の必要性に気付いているが、出来ないのである。
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