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とりあえず捨てなければ、いつかはその必要な情報を見つけることが出来るだろう。
その安心感から余計に捨てるということに本腰を入れなかった。
その結果が今の結果に繋がっている。
その膨大な情報を奪い、暴く者が後を絶たなかった。
必要の可否が判断出来ないでいる一方、情報を巧みに利用出来る人間がそれを奪う。
ネットに繋がっている者は常に怖さを抱えるようになった。
いつか自分が狙われるんじゃないのか。
一旦、標的にされればすぐに自分の情報や履歴なんて簡単に抜き取られる。
犯罪のプロはミスをしない。相手が考えている以上のことをやってくる。
世界は苦渋の決断をした。
やもすれば、文明の後退を表す。
しかしながら、いい機会だ。
と、政府の誰かが言っている。
インターネットを中止するなんて、どうかしている。
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