インターネットをなくした時代 他（９５～１５１話）

インターネットをなくした時代

これからどうやって生きていけばいいのか。

中には寝込んでしまう人や命を落としてしまう人もあった。

それほどにあって当然の物となっている。

抗議のデモもあったが、それは切り捨てられた。

あくまでも生活優先である。

生きるため、生活することのためらなら、優先順位は必然的に分かってくるはず。

飯なんかどうでもいいと言う人もあったが、生きていないとコンピューターに触れることさえ出来ない。

現代人にはコンピューターというおもちゃが必要だった。

だがそれは、今ない。

中身のないハードだけが、寂しそうにしている。

インターネットは復旧しなかった。

人々は画面の前から姿を消した。

時間を潰す物がない。