第1章

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「もし一億円あったらどうする?」 大学の近くのカフェで、アタシは親友のマリナと他愛もない世間話をしていた。 「一億円?」 「そう。ほらよく話すじゃない?もし〇〇だったら~って話し!」 「あぁ、宝くじとか?」 「そうそう。」 カフェオレの入ったカップを持ち上げて、ふぅふぅと冷ましながら、アタシは続けた。 「アタシだったら、世界一周旅行に行きたいなー!もちろん好きな人と!」 すると、ミルクティーのカップに手をかけて、クルクルとスプーンを回しながらマリナが言った。 「リカ、好きな人いるの?」 「ブッ!!」 カフェオレのクリームが少し飛んだ。
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