第1章

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「マリナと楽しくお話ししてたんで、全然大丈夫ですよ~!むしろトシヤさんが邪魔?みたいな?」 「ふふっ、ホントよ!ね~、リカ!」 サラサラで艶々な黒髪が光って、白い肌にピンクの頬と唇が映える。 柔らかく細める目には適度にまつげが散らされ、通る鼻筋を軸に綺麗な輪郭にそれらがキュッと収まったような、可愛いマリナ。 「えぇ~!それはひでぇな~、一生懸命定時で上がってきたのに。」 少し茶色の、毛先は遊ばせているのにそれを上品にまとめた髪。 それとは逆にキッチリとしているのに、決して窮屈そうではないスーツ。 大きくはないけど、少し垂れた目は優しくて、口はいつも微笑んでいるトシヤさん。 とてもお似合いな2人は、いつもこんな風に笑いあっていた。
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