2章

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PM 4:30 「じゃあ俺は辺りを見てくるからここにいろよ」 「…ああ、分かった」 佐藤がそう言い、保健室を出ていく。 俺はあの後佐藤に連れられ、今は保健室に身を潜めている。その途中で仲が良い連中(具体的には紅亜、四海、内藤だ)を拾いながら来たので結構賑やかだ。 それと余談だがこの高校は異常に広い。授業を受ける教室は勿論、廊下、職員室、そして保健室までもが広い。 そしてこの高校は広いだけではなく、施設も充実している。 窓ガラスは固く、今まででイタズラをしようとガラスを割ろうとして、逆にそのガラスのハートを割られた不良は数知れず。 購買にはファミレスの如く、様々なメニューがあり、学生の決して多くはない貯金(この高校はバイトが出来ない規則になっているため)を容赦なく削っている。 更に購買の一角にはゲームセンター顔負けの最新アーケードゲームが揃っていて、これも削っている要因の1つであろう。 と言うよりここまで来れば最早バカだと思う。うんマジで。学校内にゲームセンターとか。学業に集中させる気あるのかよ。 まあ、これだけ色々金がかかっていれば、初代校長が元々外国のお偉い貴族さん説の信憑性が上がるというものだ。 閑話休題(それはともかく) 保健室が異常に広いため、4人で居ても気にならない。逆に気にならな過ぎて会話が生まれず非常に気まずくなっている。
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