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「人ではないって…。じゃああれは何なんだよ!!」
恭弥がややキレ気味に言うが、
「知らねえよ」
というより知ってたらこんな話題にならねえよ。
「とにかくここにいても何もない。持てる物もって移動しよう」
紅亜がさっきも言った案をもう一度出す。こいつは変に行動力があるからな。その分よく失敗するが。
そして俺はここで思った。
外に出るという選択肢は無いのかと。勢いで逃げてきてしまったが、まずは外に出てこの状況を外部に伝えるべきでは無いのか。
俺はこの考えを3人に話した。
「確かにそうかもね………、じゃあこうしよう。まずここを出て玄関に行き、出られるかどうかを確認して、出られるんだったらなるべく人を集めてこの学校を出る。出られなかったらまたその時考えよう」
「佐藤…孝秀も探さなきゃならないしな」
俺が何時ものように、佐藤、と名字で呼ぼうとすると沙綾がこちらを睨んできたため孝秀、と名前で呼び直す。
えっ、何、名前呼びは強制なの?俺、アイツだけは名前で呼びたくないんだけど。
「よーし、各自荷物整理して出発だー」
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