3章

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◇  ◇  ◇ PM 6:30 「さっきのはどういうことだか説明してもらおうか」 保健室に戻り、沙綾の傷の手当てを済ませた俺達は、さっき言っていたことをゴリ改め五里 門次郎(ゴリ モンジロウ)に聞く。 …まあ、突っ込みたいところがいろいろあるが今は気にしている場合ではない。名前とか、名前とか、後は名前とか。 まさかホントにゴリで合ってたとは。外見恐るべし。 閑話休題(それはともかく) ゴリ(確定)が保健室のベッドで寛ぎながら、俺の質問に答える。 「あいつらに噛まれたやつは、一定の確率であいつらと同じになる」 「つまり…、どういうことだ?」 「ゾンビが解るか?あれだ」 納得。 だが、疑問が生まれた。そして恭弥も同じ考えに至ったのか、全く同じ事を質問した。 「でも大抵のゾンビものって、確か噛まれたやつ全員がゾンビになってなかったか?」 「確かにな。だが、現実は違う。実際、現実には噛まれても感染しない者もいた」 でもそれだと沙綾を助けない方が良いという考えに矛盾が生まれてしまう。 「それなら沙綾も助かるんじゃないのか?何故やめた方が良いなんて言った?」 正直言って、ゴリの答えは解っているが敢えて聞く。いや、本人の口から聞かないと納得がいかない。
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