第1章

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「じゃあ今それやってみてよ」 きっと今の俺は飛んでもなく悪い顔をしているであろう。相手がこれまでにないほど動揺しているにも関わらず、更に追い討ちをかけていく。ドSじゃ無いよ。 「おい、お前ら今が授業中だって分かってやってるのか?」 そんな声が聞こえて、ふと周りを見るとクラス中が注目していた。ちょっと喋りすぎてしまったらしい。 「「すいません(でした)」」 「次やったら廊下出すからな」 マジ勘弁。 授業に集中するとしよう。 俺が決意を新たにシャーペンを握ると、同じタイミングで後ろから声がかけられた。 「何怒られてんだよ」 「しょうがないわ。俺らが悪かったし」 この後ろの席の奴は四海恭弥(ヨツミ キョウヤ)。こいつも佐藤と同じで高校から知り合った一人だ。以上。 「そもそもお前ら夫婦喋りすぎなんだよ」 「誰が夫婦だ」
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