始まりの始まり

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紅葉「ふあぁ……」 蛍「どうしたの?寝不足?」 紅葉「うん………ちょっと、ね」 お前らさっさとあの審神者なんか要らないって言いなよ。 私はアレを嵌める為に頑張って考えてるから寝不足なの この私の可愛い顔に隈なんか出来たらどうすんのよ 加州「もしかして、あの人に何か言われた?」 あ、それいいね、採用♪ 紅葉「そ、そんなこと無いよ」 目を逸らしてこう言えばお優しいイケメン達はすぐ引っかかる、 加州「……本当のこと言ってよ……俺、そんなに頼りない?」 ほーらね?バカなや…… ーーッ!?頭がいたい…頭に流れ込んでくるような…… え?この記憶は……わたしの? 加州「!?どうしたの!?頭痛いの?」 この、記憶は、 目の前の、この子は、 紅葉「……まあ、落ち着けよジョニー。きっと寝不足の頭が眠気で混乱しているのさ!HA・HA・HA!」 乱「……え?」 紅葉「とりあえず!ちょっと頭の整理をさせておくんなされ皆様方!今しばしの時間が私には必要そうなのでな!話しかけないでくれ!」 よし、よく考えよう。 ジョニーって誰だ? 紅葉「今関係ねぇよ!それ!」ダンッ 紅葉「何で膝殴った!痛いよ!私!」 よし、いつも通りだ。 ……いつも通り?これがこの記憶の私ということ? 改めて、 今、私は何処にいる? この記憶をもとに考えたことが間違いで無ければ、おそらく本丸、それも人様の。 今、何をしようとしてた? 乗っ取ろうとしてた。あの前世で読んだ小説のように なぜ、ここに私が居る? 前の私は死んだ。交通事故で。 そしてここにいる、ということは生まれ変わった、またはこの転生したのどちらか そして、審神者になるために見習いとしてこの本丸に派遣された 詰まるところ、悪役令嬢転生のようなものか。 納得。
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