純愛ジャンキー

首藤姫子

「ねぇ、デザートはコールドストーンのアイスキャンディーにしようよー」

「さっき露店で売ってたね。フルーツとか色々乗ってて、かわいかった。写メったし」

「もうデザートの話？今、ランチ食べ終わったばかりじゃん」

休日の昼下がり、ガールズトークは絶え間ない。今日は大学の友達と４人で、原宿にショッピングにやって来た。

デジタル時計が時を刻むゲートを潜り抜け、両側に並ぶ店に立ち寄りながら、ブラブラと竹下通りのウィンドウショッピングを楽しむ。

手頃な値段のアクセサリーを、４人色違いでお揃いで買ったり、オモチャみたいなサングラスを掛けては、鏡の前でポーズと取ってみたりする。女の子同士の買い物は楽しい。

ここは東京のカワイイを世界に発信する活気の溢れた街。カラフルで賑やかで、休日になれば、私たちのような若者が日本中から集まる。

最近は、外国人観光客も多いのかな？通りの入り口で、歩道橋で、物珍しそうにカメラを構えている人達が増えた気がする。

私はこの街が好きだ。カワイイものがいっぱいあって、オシャレな人達がたくさんいて、このいかにも「東京です」という雰囲気が。