episode165 欲望と本能と

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「それじゃちゃんと言ってみろ」 「な、なんて……?」 誤魔化しの微笑みを 僕は唇すれすれに抑圧する。 「そうだなぁ……僕も気持ち良くしてくださいと」 「え?」 壁際に追い詰められ すっぽり僕の腕に囲われたシウォンは 身動きさえ取れず。 「嘘でしょ……?」 「でなきゃ、僕もあの子と同じ――どうしょうもない淫乱ですと」 恥ずかしそうな視線だけが あっちこっちに飛び回る。
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