episode165 欲望と本能と

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「言えないよ……そんなっ……」 「言えるさ」 指先がなぞるとおり 唇が震える。 「直ぐにね」 こんな初々しい反応 最初のうちだけさ。 「欲しくなれば何でも言う」 小さな歯を割って ゆっくり指先を捻じ込んでやれば 案の定――。 「ウ……ンンッ……」 戸惑いながらも しっとりと潤って。 「なあ、舌を這わせて見せて?」 上目遣いに 僕を受け入れる。
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