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「――合格だ」
手を引いてシウォンの自室へ向かう。
押し倒し転がり込むように
部屋へ飛び込めば。
「トキ!どけよっ……!」
ベッドの上で寝ていた白猫が
目を皿のようにして飛びのいた。
「犬じゃなくてよかった。間違いなく襲われてるね」
猫は単体動物だ。
個人的な問題に首を突っ込まない。
「おい!出てけ!こっち見るな……」
だから飼い主の貞操の危機を
飛び移ったソファーから注意深く見守ってるだけだった。
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