episode165 欲望と本能と

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「ウウ……」 腰を高く持ち上げ 尾てい骨を弄って どんどん熱くなってゆく身体を しばし指先で堪能した。 「ニャアだよ、ニャア……ほら、トキが見てる」 「ああ……イヤ」 すっかり涙目のご主人様は チラリ横目に飼い猫を見て激しく頭を振ったが。 「また尻を叩かれたいか?」 「いいえ……っ」 「それじゃ鳴け」 ぎこちなくシーツを這う指先。 「ニャ……ニャア」 経験を積めばそう 和樹みたいにもっと柔らかくなるだろう。
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