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「シウォンなんか――見てもいられず途中で逃げ出したじゃないか」
「あいつはまだまだ。口だけ達者なねんねだよ」
ジュンはニヤリ笑うと
煙草に火をつけゆっくりとくゆらせた。
「――欲しがってたな」
言わずもがな
昨夜の和樹のことを思い出してる。
「あの喘ぎ声、耳から離れない」
ったく――。
締まらない口元。
「夢中になるなよ?あの子にとっちゃ一時の戯れだ」
天宮和樹は
ここにも信奉者を作ったようだ。
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