3人が本棚に入れています
本棚に追加
「わしはロージィ・フォゲルツォン。このヴァイズ魔法学校の校長じゃ。
ここにいる者はこの世のグリムを殲滅する覚悟と、更なる魔法の発展を目指す知識を手に入れる為にここにいるはずじゃ。
今、わしの言ったことに寸分の間違いがあると思ったものは帰るが良い」
しん、と静まった広場からの返事はない。
「よし、今年は逃げ帰る者はいないようで感心した。毎年2人は帰ってしまうのじゃがの。
さて、先の魔法はわし一人でやっていた。魔法の属性は特殊なものも含めると12ある。理解を深め、訓練することで、他の属性をも扱えるようになるのだ。
わかるかね?どんなに不可能だといわれることも、努力することでできるようになる。
諸君がどんな夢を持っているのか、わしは試験時に聞いたな?じゃが、諸君は自分の夢、思いを忘れるでないぞ」
殆どの生徒達はロージィの話に聞き入っていた。ロージィの話が終わると、皆校舎の大門をくぐってゆく。サンは紅い短剣に触れた。
「待っててくれ。必ず見つけるから」
そう言って、彼も校舎へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!