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「詳しくは聞いてないんやけんどねぇ、犯人の目星は大概ついてるらしいんよ。ただ、その相手にユニコーンが手を出すとややこしいらしいんよ。」
どスルーしていく龍さん。
でも、ユニコーンが手を出せない相手……?
「それだけだと……特定しづらいな。」
「まぁ、犯人わかっとるし、冬足にかなう輩もなかなかおらんやろ?気軽な観光とでも考えて行ってき。」
龍さんはそう言って鯛焼きに手を伸ばす。龍さんがそれで4個目の鯛焼きを食べていることを俺はきちんと見ている。
「まぁ、そうな訳だ。鴉の時と違って今回は厄介な奴は出てこなさそうだし。アイルランド……ウイスキーとビールは…ギネスか。あてに何か持って行こうか。」
よく知らないけど、冬足さんが偉そうだなって思う。
そして、俺の横を三本目がほおをかすめていった。
「こりひんねぇ。」
龍さんの苦笑いも呆れ笑いに変わっていた。
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