1人が本棚に入れています
本棚に追加
「水輝(みずき)。終わったなら帰ろーぜ」
「ん?ああ、浩介か。おう」
HRが終わるとすぐさま俺の机に寄ってくる浩介。
浩介とは中学から同じで、受験する高校が一緒と知ってからより一層親しくなり、高校に入ると常に二人で行動するようになった。
そして一年は早々と過ぎ去り、二年生になった俺らはまたもや同じクラスになつた。
「今日なんか食って帰らねえ?」
「え」
「なんも予定ないだろ?いいじゃん、行こうぜ」
そう言って俺の肩に手を回した
「わかった」
俺はゆるりと腕を引き剥がした
あまり触られるのは好きじゃない
浩介なら尚更だ
俺は浩介に、男に、恋している。
こんな俺を知られたくない
少しでも触れられるだけでドキドキしているなんて、
浩介のことをそんな目で見ているなんて知られたくない
.
最初のコメントを投稿しよう!