第1章

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「車は維持費も高いから^^;」 とバイクでの通勤。 就職してからは多くはない給料から、生活費とローンにと毎月家にきちんと入れてくれた。 その日は夕方小雨が降っていて、 「今から帰るから、お風呂沸かしておいて。」 と連絡があった。 警察から電話がかかって来たが、 私には理解出来ない内容だった。 「子供が飛び出してきた所を避けよとしてスリップして転倒した様です。 打ち所が悪く、即死でした。」 記憶のないまま葬儀を終え、パートへも行けず2週間が過ぎた頃、 息子が加入していた保険屋がやって来た。 「息子が死んでもらうお金なんか欲しくない! お金なんかいらないから、息子を返してください。」 丁寧に挨拶する保険屋さんへそう叫んでいた。
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