復讐と罪の意識

あたしはグラスを置いて庭に出た。

あの人と一緒に散歩した庭。
あの人の好きな花がたくさん植えられている。

こんな月のきれいな夜は、夜の散歩に限る。

１億あったら、肉じゃが何食分になるのかな。

そんなつまらないことを考えて、あたしは笑った。

もっとまともな使い道があるだろうに。
馬鹿なあたしの脳みそじゃ思いつかないらしい。

これは復讐なんだから、もっと真剣に計画をたてなきゃ。

あの時は、もっと考えることが出来たはずなんだけどなぁ。