第1章

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「あんたの願い事、3つ叶えたるわ」 ドアモニターに、細長い指を三本立てた長身の黒いスーツ姿の男子が一人。 容姿は凄くイケているのに、残念なくらいド関西弁。 しかも、勧誘?のわりには、何なの、かなり上から目線な、この言い回し。 「結構です。間に合っています」 ワタシは瞬時にドアモニターの受話器をバタンと置いた。 「何も間に合ってないけどね」 スリッパをペタペタ鳴らしながらソファーに戻り、ドスンと腰を下ろした。 サイドテーブルのお煎餅を一枚掴み、ガブリと噛み付いた。 あぁ、このお煎餅、何時食べても美味しい。
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