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「あんたの願い事、3つ叶えたるわ」
ドアモニターに、細長い指を三本立てた長身の黒いスーツ姿の男子が一人。
容姿は凄くイケているのに、残念なくらいド関西弁。
しかも、勧誘?のわりには、何なの、かなり上から目線な、この言い回し。
「結構です。間に合っています」
ワタシは瞬時にドアモニターの受話器をバタンと置いた。
「何も間に合ってないけどね」
スリッパをペタペタ鳴らしながらソファーに戻り、ドスンと腰を下ろした。
サイドテーブルのお煎餅を一枚掴み、ガブリと噛み付いた。
あぁ、このお煎餅、何時食べても美味しい。
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