さわらぬ勇者に祟りなし

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 「勇者様、そのような気遣いはいりません。勇者様にはこの国を救ってもらわなくては…」  俺の目的のためにも完全に付き人になりきる。ただここでハーレム軍団がでできた  「蒼真が来てほしいって言ってるんだから来なさいよ!」  「まさか、蒼真君を見捨てる気? とんだ根性ね」  「そのしゃべり方気持ち悪いわ」  「一緒に行ってあげるぐらいいいじゃん!」  「付き人としては当然ね」  「どうしたの連君? なんか変だよ」  六人の女どもから言われたい放題だが、ここで頑張ればこいつと離れられる。俺としては一分一秒でも早くこいつらと離れたい  「皆様、付き人には”後”で会えるようにしますので、まずは王の間へお越しください」  そう王女に妥協案を言われ蒼真もなんだか引き下がる。俺としてだが内心ガッツポーズだ。蒼真が引き下がったことによりハーレム軍団も引き下がり俺以外の人が全員出て行く。そして扉が閉まり、俺一人になった。  さてこの間に消しますか  神に教えてもらった方法で早速消す。魔法陣に手を当てる。するとみるみる内に魔法陣がどんどんと消えていく。神様曰く、術式が消されないようになっているらしく矢鱈にかまうと魔法が発動してしまうため、事前に魔法陣を破壊するための力を仕込んでもらった。  まあ早くて助かるがな。そう思っている内に魔法陣がすべて消え、暇になる。というわけでもうあいつとも会う必要ないし、それに誘拐されたのに扱いが悪いこんなところ居たくもないし、早速出ていきますか。  そう結論付けた後に転移魔法を使いここを出てて行く、行先はこの世界で俺が活動するための拠点だ。
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