プロローグ

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 親に捨てられたようなもので高校に入ってからは学費を稼ぐのが大変だった。叔父さんと叔母さんの家に何とか寄せてもらい、それからほぼバイト三昧だった。それでも学費を払える金額じゃないので、叔母さんたちが何とか親に取り次いで、払えるようにしてもらったので良かった。 本当に叔父さんと叔母さんには感謝しきれない。  だが俺の安寧の時が終わったことを示していた。  なぜならあの野郎が同じ高校に進学していたからだ。高1の時までは学費を払うため、バイト三昧という口実があって逃げることができたが、それがなくなってしまった。  そして毎日が俺にとっては人災で、高校でもあの野郎の友人扱い、もとい絡まれそのたびに陰で俺がぼこぼこにされる日常に戻った。勿論、中学の時のハーレム軍団も一緒だ。  だが高2に入ってすぐに起きた事件が俺の人生を変えた。多分だがこの事件が起きなければ俺は自殺していたと思う。  そしてその事件こそがこれからの物語である
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