さわらぬ神に祟りなし

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 これからのことを考えようか。  まず、神の頼み事を断った場合…、最悪の未来しか思い浮かばない。神は召喚されている途中と言っていた。という事はこのまま召喚されればあいつ一緒にいることになる。それだけで命に係わる。  「神様? もしかして承諾してもあいつらと一緒に召喚されるんですか?」  「そうじゃの。わしは召喚の間に干渉はできるが召喚自体には干渉できんからな。今お主が考えている通りじゃ」  「なら、その神なる依頼引き受けます」  「そうかそうか。それは良かった」  俺が即答したのは保険がほしかったからだ。力もないガキがあの人災と一緒に異世界へ行く。そしてそこは戦国時代のような戦争が多発している場所。はっきり言って正気の沙汰ではない。だからこそ保険がほしい。  「それじゃの。早速神なってもらうかの? 何か能力に希望はあるかの?」  「それでは…」
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