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「じゃぁ、明日レッスンでな」
その後、少しバカ話をしたのち俺は頼の家を出る事にした。
「……今日のバイトもよろしくな。すまん」
「気にすんな」
軽く挨拶をしてその足で1週間ぶりの1DKのアパートに帰る。
レッスンをして、バイトして。
たまの休みには頼達とはっちゃけて、寝る。
お金は無くて決して楽な生活ではなかったけど、楽しかった。夢があった。
――声優になりたい。
これだけ。
これだけだけど、俺の全てだと言っても過言ではないから。
1人になったことで考えがまとまっていくような気がした。
向こうに戻ろうと思ったけど、2人で居れるなら。
……あすなをこっちに呼ぶって言うのはどうだろう?
俺の夢も追える。
――今度帰るとき、提案してみよう。
答えが出たところで俺はベットに横たわり、そのまま夢の中へと堕ちた。
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