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「ご心配おかけしました」
翌日。俺はレッスンに行き仲間や講師の先生にお礼を言う。
そして口々に言われた数々の言葉。
いつもの仲間が、暖かくて。
日常だったはずのその日々が、一瞬の出来事でとても大切なものだと気が付いた。
挨拶もそこそこに、さぁレッスンだ!と意気込んだその時講師に応接室に来るように言われた。
どうしたんだろうとドキドキしながら俺は向かい扉の前に行くと、ノックし「失礼します」と中に入る。
そこには先生とスーツの男の人とぼたっとした服装の人がいた。
誰だろうと少し警戒しながらも目が合ったので会釈する。
そして講師が紹介をしてくれた。
「こちらは 本庄〈ホンジョウ〉佑都さん。佑都、こちらは今人気の漫画『夜にだけ会える君。』の作者さんと担当者。
この度アニメ化が決まったそうだ」
「え!そうなんですか!おめでとうございます!」
今人気上昇中の漫画。アニメ化はまだかと期待されていた作品。
俺も大好きな作品で嬉しく思うのと同時にそれが今どうして俺に聞かされる?と疑問も大きかった。
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