あすなと佑都

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電話が来た数時間前に、両親の運転する車は対向車線からトラックが突っ込まれて運転していた父さん、助手席にいた母さん。そしてトラックの運転手が即死したようで あすなは後ろの席でほぼ無傷と聞いていた。……が。 目の前で両親が死んでいく様をあすなはその目で見たという事になる。 両親が死んだ事も勿論悲しいが、俺はそんなあすなの方が心配だった。 そしてそのまま警察の人から色々説明を受けてあとは何やら病院を後にしてバタバタ手続きやら準備で、悲しむ暇も、あすなに会う時間も与えてはくれなかった。 午前0時を過ぎた頃、ようやく落ち着き久々に帰ってきた我が家にいつもいるはの家族がいない。 あぁ。これならさっきの忙しいほうが余計な事考えなくてよかった。 あすなは高校卒業したばかりでつい先月に大学入学したばかりなのに。 祖父母も他界して家族と呼べる存在はあすなただ1人になってしまっのっだ。 その事が、寂しさや不安がふつふつと募らせていった。 ーーーあすな、どうしてるかな。 時間が遅くなってしまったので念のため一泊入院したあすなの病室に行くことなく、帰ってきてしまった事を悔いた。
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