きらぼし

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 私は幹本梓(みきもとあずさ)、24歳。某有名大学文学部卒業後、小さいころからのあこがれを捨てきれず、一流企業の内定を蹴って、警察官となる。初の仕事場は、地元の警察署だったが、頭脳は大人、行動は子供、な私は、すぐにはれもの扱いを受けるようになり、24歳の誕生日を迎えた今日、12月24日、恋人たちがあれやこれやする日に、某県の警察署に転属になった。ポジティブシンキングな私は、警察官をやめさせられなくてよかったと安堵の息をもらしながら、転属先の警察署の前に立った。私が配属になったのは、特殊な課で、いろいろ訳ありのため、場所や仕事内容を外にもらさないように、と先の職場の上司に耳にたこができるほど言われたので、くわしくはお伝えできません。あしからず。
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