第一章

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とある休みの日。 俺はいわゆるウィンドウショッピングというやつをしにきていた。 理由は明確。7月に控えた弟の誕生日プレゼントの下見だ。 ウィンドウショッピングも終わり、デパートから外に出る。 「うわっ...雨降ってんじゃん...」 俺はUターンしてデパートの中で傘を買った。 (梅雨真っ最中なのに傘を持ってきてなかったとは...出てきたとき晴れてたからって油断したな...) なんて苦笑いしながら傘を差す 駅に向かってしばらく歩くと走る人影が目の前を横切ろうとして俺にぶつかった。 「うっわ!」 俺は転ばなかったが、相手は転んでしまったようだ。 「すみません...大丈夫ですk...!?」 飛び出してきたのは向こうの方だがとりあえず謝り手を差し出したところで気づく 長い黒髪。じっとこっちを睨み付ける大きい瞳。 「田宮...!?」 すると彼女はちっと舌打ちし、一人で立ち上がり走り去った。 「あ!ちょ!」 止めるまもなく彼女の姿は小さくなっていった。 「なんだよ...もう....」 それに彼女の格好は休みにもかかわらず制服だった。 「っ!わっ!」 すると突如俺の背中に衝撃が走る。 今度は俺が転んだ。 相手は気にせず田宮の走っていった方に走っていった。 そのあとに続けて2~3人。 男たちがまるで田宮を追いかけるように走っていった。 これはまずいのでは...? なにがあったにしろ追いかけてみなければわからない。 確かこの先は行き止まりだったはずだ。 助けなきゃ...! あんな男性数名にけんかでは勝てないが警察を呼ぶくらいは俺にだってできる。 俺も続けて後を追った。
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