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「あッ、……やッ、」
「はァ、…気持ちいいか?」
「……んッ」
「くッ、…い……」
私の上で腰を振っている名前も知らない男。
隠れ家的なバーで出会い、お金をくれるというのでついてきた。
都会の超高層マンションの一室。その室内の様子からかなりの金持ちのようだ。
テクのほうはどうかって?残念ながら、可もなく不可もなくつまらない。
だって、今も演技しているんだもん。
夢中?集中?出来ないし。
だから、今、部屋に入って男の向こうに人が立ったのだってよく見える。
その男が外国人でナイフを持っているということも。私に、シーと唇に指を当てているということも。
次にイくと呟いた男の声と同時に男の背中にナイフが深く刺さった。
私の上に倒れてきた男は、その一刺しで本当に逝ってしまった。
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