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最果てで奏でる音楽
水面に映る自分の姿をみれば
疲れた顔にうんざりする
いつからこんな表情をしていたのか
こんなはずではなかったと
後ろを振り返っても
知らず知らずのうちに
ずいぶん歩いてきたんだな
だけどまだ前は道がみえないよ
やみくもに手を振り回して
電灯の明かり探してみたけど
なかなか見つからないんだ
だって自分の中にあること
気づいてないから
ホコリをかぶって置き去りのランプ
いつからそこにあるんだろう
無邪気な若さと引き換えに
思慮と諦念を覚えたけれど
いつもその狭間で
揺れては悩み疲れるんだ
昨日は戻ってこない
明日も来るとは限らない
今がすべてだと
わかっているといいながら
背を向けているんだよ
水面に指を浸してみる
わずかに揺れる波紋
そして自分の現在が揺れて
不確かになる
いつかは必ずくるものではなく
今の連続が起こすものなんだ
だからそっと
目をとじて
小さな声で歌を歌う
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