第1章

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スナは、お金持ちやお嬢様と言われるのが嫌だったと言った。 極力普通でありたいと、目立つようなことは避け、服装もどちかと言えば地味なほうだった。 だから、スナの家にはじめて行った時は驚いた。 外見で判断するのは良くないけど、とてもお金持ちの子とは思えなかったから。 居酒屋でバイトするのは、世間との隔たりを無くしたいと思い、スナ自らの意思 で決めたことだと言う。 学校よりもバイトが楽しい。 と言ったので、 私もだよ。 と言った。 スナは大学に進学することを考えていると言っていた。 大学か。 考えたこともなかったな。
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