第1章

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予定では、私が先にスピーチすることになっていたので、そんなざわついてる中、壇上に上がることになった。 スピーチすること自体はじめての経験で、壇上に上がるのも生まれてはじめてだったけど、壇上の上からって、意外に一人一人の顔がしっかりよく見えるのにはビックリした。 はじめに挨拶をする。 挨拶をしようと、マイクのスイッチを入れた途端。 「ババァー、帰れー。」 と、一番後ろで陣取っていた軍団に、一発お見舞いされる。 ババァって、あんた達と3つしか変わらないんですけど。 って言い返してやろうかと思ったが、その一言でさらに体育館はざわざわが激しくなり、まるっきり私の話なんて聞く体勢ではない。
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