第1章

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けど言われた金髪本人とその取り巻き軍団はニヤニヤしながら、 「は? 俺? 違う、違う。」 みたいなジェスチャー。 パイプ椅子の背に体重を後ろにかけて、両手はブラブラし踏ん反り返りながらゆらゆら揺らしていた。 その瞬間。 洋介にバチッとスイッチが入ったのを、私は感じてしまった。 やばいぞ、お前ら。 洋介は、一気に階段を駆け降りると、一瞬でワープしたかのようにその金髪の目の前まで行った。 恐れを知らない金髪は、洋介が壇上から降りた瞬間、肩を前に突き出し挑発した態度で立ち上がった。
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