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洋介と並ぶと大分背も低く、体も小さい金髪。
完璧に大人と子供。
利き腕とは異なる左手で、胸ぐらを掴んだ洋介は、片手で軽々と金髪を持ち上げた。
足が地から離れ、宙ぶらりんになる金髪。
「クソ坊主、邪魔するなら出てけ。」
と、一言だけ言い、パイプ椅子にドンッと座らせた。
腕力で敵わないと観念した軍団は、さっきと打って変わり静かに大人しくなった。
体育館内もシーーーーーーーーーンではなく、
会場の場所が急に変わったように、キーーーーーーーーーン。
誰もいないスケートリンクにいるぐらいの、不気味な静けさと冷たさになった。
まさか、あのサラサラヘアの気の良さそうな兄ちゃんが、その昔、地元イチのヤンキーだったなんて、いまの中坊には分かるまい。
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