第1章

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 私は、親のせいで莫大な借金が残っている。 親は自殺して他界。身内は、いない。 一人で借金を返さなければならない行くあては、ない。 もし私の一生をつぎ込んでも、返しきれない可能性が高い。 とりあえず、家を売り、帰る場所もないまま 公園のベンチに座っていた。 「ねぇ君、どうしたの?」 途方に暮れている私に手を差し伸べてきた彼。 …でも彼に言ってどうにかなる問題でも…ない。 「話してみるだけでも、気が楽になると思うよ。」 …確かにそうかもしれないが、どこから話せばいいのか、 「借金。」 え…私何を口走ってるんだ?しかも単語で、借金って…。 「借金ってどの位?」 「1億円。」
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