第1章

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 公園のすぐ近くに彼の家はあった。 しかし、その家を見て絶句した。 ここは、小学校の時の通学路だったのだが、 いつだったか、友達だった人と こんな家に住んでみたいなー と話していた、一言で表せば、大豪邸だった。 「え…ここですか?」 「うん。そうだけど?」 彼は不思議そうに言った。 確かに考えてみればそうだ。むしろ考えなかった 私がおかしいんだ。合計2億円なんて、 普通の家だったら、こんな簡単に出してくれるはずはない。 「さあはいって。」 そう彼に促され、私は家に入って行った。 「おじゃまします。」 「え、ちがうでしょ。今日から住むっていったよね。 ただいまじゃないの?」
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