第零章 -無垢な華-

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      『ねぇねぇ知ってる?』 そう言葉を紡ぎ 楽しみを隠した 無邪気に笑う少女 民族衣装を身に纏い 肩まで伸びた深い緑色の髪を 風に靡かせながら くるっと身体を翻し 後ろにいる人物を視界に入れ 無垢に笑い、言う 『この近くに  綺麗な華が咲いてるの』 少女の視界に入るのは 同じ深い緑色の髪をした女性 女性は小さな口から聞いた 言葉に 首を傾げながら 『そうなの?  知らなかったわ』 優しく微笑み言葉を返す その女性もまた 民族衣装を身に纏っていた        
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