第零章 -無垢な華-

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    少しすると 部屋と呼ぶには無理のある 外が見える場所に出た そこには 少女が言った通り 綺麗な華々が咲き乱れていた そして 華々の中に一輪 一際綺麗に 凛と咲き誇る華があった 『わたしね  この華みたいになりたいの!  お母様みたいでしょ?』 少女は凛と咲き誇る華を見て 言った 『まぁ…ふふふ……  きっとなれるわ  私の可愛い娘なのだから…』 お母様と呼ばれた女性は くすっと笑みを零し 娘と言った少女の頭をそっと撫で 言葉を交わす 後ろに忍び寄る影に気づかぬまま
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