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『そこで由花、君が選ばれたんだ!』
「何に!?」
ビシッ!とぬいぐるみの手で私を指すレオライザー。
どうしよう、すっごく嫌な予感しかしないのは私だけか!?
『君は、こんな感じの石を拾ったよな』
「あ、それ………!」
どこから取り出したのか私が放課後、木の根元で拾った石を出してくるレオライザー。ん?よくよく思い出せば石の中に見えてた模様とレオライザーの装甲に描かれてる模様が似ているような………
『実は、クソ上司にメッ!としてすぐにバギーを追っていたんだがな………
途中で体力が尽きかけて回復するためにこの形をとっている間に私はある確認をしていたんだ』
「確認?」
『私は、地球上では悲しきかな本来の姿で戦うことはできない………
しかし、他人に私の本来の姿を貸すということが出来る。
そこで、私は探していたんだ………
喜びという感情に溢れている人間を
しかし、君の学び舎にいた人間たちはほとんど心に負の感情を抱えていた………
だが、由花だけは喜びの感情に溢れていたんだ』
喜びの感情………
そうだ、時計買ってテンション上がった上に今日は運がよかったからいつもよりご機嫌だったのは確かだ。
『由花が私に触れた時に何て暖かいんだろうと感動すら覚えたんだ………そして思ったんだ、君ならこの力を使えるだろうと』
あ、やっばい物凄く嫌な予感がするんだけど………!?
ガシッと私の指を掴んだレオライザーは私の目をしっかりと見据え高らかに宣言をした。
『君にこの力を授けよう
レオライザーとなりバギーと戦ってくれ!!!』
わーい嫌な予感大的中!!!
って、喜んでる場合じゃねーよ!?
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