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無理無理無理無理!
絶対に無理!だって私、戦った事なんてない!!!
それに、レオライザーになるってことは即ち色々な生徒から取り憑かれた人を見つけなきゃいけないんだよね!?
そんなことしたら………
変人と思われる=生徒会に目をつけられる=私、終了のお知らせ………!
アカン、最悪なルートしか存在しねーよ………
私は今まで、目立つことなく平穏な学生生活を送ってきたんだ。
だから、ここで今までの努力を無駄にするわけにはいかない。
そうと決まれば返事は一つ!!!
「すみません、おこと………」
『ムッ!噂をすればバギーが動き出したな………行くぞ!!!』
「聞けよ!?」
どこにそんな力があるのだろうか、グイグイと私の足を引っ張るレオライザーに何度か転びかけながらも引っ張れていく私。
夜の道を走らされ着いた場所は学園。
時刻は7時、最終下校時刻になっているはずなのに何故か学園からは声が響いていた。
それも叫び声や悲鳴、時には罵声などと様々で不審に思いながらもレオライザーに引っ張られ正門を通り声のする方向へと走ればそこには衝撃の光景が広がっていた。
校庭に一人の生徒が佇んでいる。
だが、一人の生徒の周りには無数の生徒が倒れていてますます異様な光景になっていた。
確か佇んでいる生徒は以前、私が見かけた生徒会に土下座をしていた男子生徒。
しかし、彼の腕は大きく肥大して巨大なトゲが鋭い爪が闇夜に光りギラギラとした目で捉えているのは生徒会のメンバー。
生徒会長を守るように書記の秋羽氏君と浮橋君が前に立ちその後ろではさらに守るかのように生徒会長が後ろに雪野さんと波風君を庇っていた。
他の生徒も怯えた様子で固まっていて何人かの生徒は、生徒会長を守れと秋羽氏君や浮橋君の周りへと立っている。
やがて、男子生徒が咆哮するとその身体は異形の者へと姿を変えた。
赤黒い肌に鋭い爪、瞳は爛々と輝きその姿に人の面影は全くなかっのだった………。
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