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『あそこまでバギーと一体化するとは彼は相当の負の感情を持っていたようだな………』
「な、にあれ………」
『バギーが負の感情を吸収すると話したが、通常は吸収するだけで事足りるんだがあまりに負の感情が強いとバギーと同調して姿を変えてしまうことがある
そうなってしまえば、バギーを倒さない限り助け出すことは出来ない
バギーが今まで星を滅ぼしてこれたのはこうやって同調して異形に変えることで強さを蓄えていたんだろうな』
もしかして………
あんなのと、私が戦えっていうの!?あんな恐ろしい怪物と?私が?戦えっていうの………?
「無理だよ………」
『由花?』
「戦うのなんて無理だよ、戦えっこないよ………!」
だって、私は普通の女子高生だもん。
戦いなんて知らないし何より怖い、あんな鋭い爪なんて一撃で殺されちゃう!
怖い嫌だ帰りたい、全てなかったことにしたい………!!!
『由花!このまま放っておいたらバギーはどんどん増えてしまうんだぞ!』
「でも………!」
『もし増えてしまったら学び舎どころか地球までもが滅びてしまうんだ………
頼む!危険に巻き込んでしまうがそれでも出来るのはキミだけなんだ!
お願いだ、由花………力を貸してくれ!!!』
レオライザーの真剣な声。
戦うのは怖い、でもこのまま全部が終わっちゃうのはもっと怖い………!
流れてくる涙を無理矢理拭って立ち上がるとレオライザーは私の肩で大きく頷いた。
「こうなったらやってやるわよ!
あんなの、さっさと倒してすぐに帰るんだから!!!」
こうなったらヤケだ!
ヤケになった女ほど恐ろしいものなんだって見せつけてやる!!!
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