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人質がいなくなり一気に形成が逆転したバギーは、逃げ出そうと再び素早い動きで走り出した。
「逃がすかよ!」
エンジン音が響き渡り、再びバギーを追い詰める。
剣に稲妻が走りリオブレイブの背に立ち上がり一気に飛び上がりバギーの前へと降り立ち剣を突き出した。
「須藤君を返してもらうよ!」
バギーの身体に深々と突き刺さる剣。
引き抜けば爆発と共にバギーの玉が飛んできてそれをキャッチして、地面に横たわる須藤君の下へと歩み寄る。
お頼み銅像様の前にいた時とは違い、穏やかな表情で寝息をたてている須藤君。それを見てホッとしていると彼の手元に、お頼み銅像様が転がっているのに気づいた。
「これは、もう須藤君にはいらないものだよ」
空中へと放り投げ剣を振り払えば、お頼み銅像は塵となり何処かへと消えていったのだった。
『さて、これで安心してテストを受けられるだろう………どうした由花?』
「あのさ、レオライザー一つ言ってもいい?」
『なんだ?』
「さっきの爆発で覚えたこと全部………
忘れちゃった」
静まり返る校庭。
隣ではリオブレイブがあくびをして私は私で、このあとのテストとレオライザーの反応に冷や汗が止まらない。
でも、とりあえず!
お頼み銅像様の事件、これにて解決!!!
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