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何だ…?何で騒がしいんだ…?
何が起きたか分からず暁は前に並んでるクラスメイトの肩を叩く。
「なぁ、何でこんなうるせえの?」
「あぁ、あれだよ。今から話す生徒会長見て女子共が騒いでんの。」
「生徒会長……?」
そして視線を壇上に向けると、何やらキラキラしたものが……居た。
ニコニコして、とても整った顔をして、とにかくバックがキラキラキラキラして輝いている。
あれ人間か…?
『皆さんこんにちは。僕は生徒会長の猫森 雪です。』
ニコッ
(女子共)「「「「キャアアアア!!」」」」
屈託ない純粋な笑顔。それが彼に一番合う言葉だろう。
暁は驚いた。
これ程までに輝きを放つ人間がいるのだと。もはや人間じゃないかもしれないが。
おーおー。すげーすげー。これは陸斗も騒がれ出すの早いかもな…。あいつこういうの大っ嫌いなのに。
と、幼馴染みの心配をしてるとある所で視線が止まった。
ん?んん?んんん?んんんん?んんんんん??
壇上の並べられてる椅子に座ってんの…あれって………
「では次に新入生代表、首席、兎束陸斗。」
陸斗ぉぉぉぉぉーーー!!!!????
「………….はい。」
うわ、超不機嫌。司会よくあの陸斗にやらせたな。俺なら絶対出来ねえ……
それから陸斗の言葉が終わり式も無事終了。今日は部活は無いからこのまま帰れるけど…にしても…
「……お疲れさん」
「………」
フッ……機嫌ワ☆ル☆イ☆ネ!!
「暁。こんな奴無視して帰ろう。」
そう言って暁の手を握る黎。それを見てピクッと眉が動く陸斗。
「おーい、暁ー!お前今日ひま……か…」
そんな所にやって来たのは、
「ゆ、悠吾先輩…」
ブリザードのようなこの中に、明るい声でやってきたのは悠吾だった。
そして悠吾もこの絶対零度に身震いした。
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