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「悠吾先輩!ちーっす!」
「ちーっす! じゃねぇだろ!お前なにしてんの?!バカなの?!アホなの?!」
「え、え?なして怒る……」
俺の困惑している様子を見て、悠吾先輩は、はぁ……と深い溜め息をついた。
「もうすぐで練習開始なのに中々来ねーから探してたら蛇川に捕まってんだもんなぁ……びびったわ」
「へび…かわ?」
「さっきのチャラ男だよ。あれでも有名なんだからな?男女共イケるチャラ男という悪名で」
え………それって、危ないやつじゃね?さっき悠吾先輩が呼んでくれなかったらマジヤバかった…。
「……だから、今後あいつには近付かないように。…いいな?」
「………はーぃ…」
そして、ニコッと笑った悠吾先輩。俺たちは急いで体育館に向かった。
悠吾先輩は、俺の中学からの先輩で、とてもバスケが上手い。背も高くてイケメン。一個上ということもあって、凄く仲良くなれた。
「先輩達も楽しみにしてるからな、お前が来るの」
「ぅぉ、なんか、緊張してきた…」
「はは。最初だけだそんなの。すぐ仲良くなれる」
「だといいんですけど…。というか、そんな楽しみに待たれてても、期待損させてしまうというか…」
「そんな事ねぇよ。去年のバスケ全中、チームを優勝まで導いた白桜中キャプテン。
その名も“無敵の獅子”!自分より遥かに大きい相手でも、軽々と交わし、総合得点の半分を稼いだ怪物じゃん。いやー、素晴らしい後輩を持って俺は幸せだー」
「ほんっと、そんな厨二っぽい名前つけたの誰なんすかね。」
「さぁ?そーゆうのは勝手についてるもんだ。」
そんな、他愛もない話をしていると、あっという間に体育館についた。
ふぉぉぉぉぉぉぉ!!!つ、ついに着いた!あんなさまよってた時代からようやくここに…!
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