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「「はあ?」」
4人が、声を揃えて言った。
「いや、マジなんだよ、その証拠に」
そう言って、ケンジはカバンから帯のついた一万円札の束を机に出す。
一つ、二つ……五つ。
「500万、本物」
「うぇぇ!?ま、ままマジモンじゃん!?」
サトルが異常なほど興奮して札束に飛びつく。
「そ、そのカバンの中に、まままだ入ってんのか!?」
「うん、一億、全部入ってる」
「お、おおおおお前!!いいいい一億持ち歩いてんのかよ!!
ありえねええええええ!!!!」
「だって、家に置いとくのも怖いだろ、落ち着かなくてさ……」
「いや、持ち歩く方が怖くねえか?
それよりまず、なんでこんな大金を持ってんだよ?」
「いや、なんか、爺ちゃんがくれたんだよ
生前相続って言うのかな、わかんねえけど……」
「スッゲェ!!スッゲェなケンジ!!
一億って、お前!!」
「声がデケェよサトル
さっきからなんでそんなに興奮してんだよ」
「いや、実は俺の話ってのがさ……」
「そんな話じゃないでしょ!!」
ユカが、叫んだ。
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