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「そんな話をするために、私たちを集めたわけじゃないでしょ、ケンジ……」
「…………」
「い、いやいや、一億円だよ!?
そんな話って……」
「サトルはちょっと黙ってて!!」
ユカがケンジを睨む。
「どうして話してくれないの?」
「いや、本当は今日話すはずだったんだよ
でも、一億がさ……」
「そんなの関係ないよ!!」
「いやいや、関係あるでしょ?
一億円だよ?一億円、なんだって買えちゃうよ?」
「うるさい!!」
両手に札束を握りしめたサトルを押しのけ、ユカは立ち上がる。
「ケンジが話してくれないなら、私がみんなに話すから」
焦るケンジ
札束を握りしめるサトル
混乱するミユキ
黙り込むヒロ
4人を見渡し、ユカはゆっくりと口を開いた。
「こんな感じで言いたくはなかったんだけど、実は私とケンジは…3ヶ月前から付き合ってるの」
スクランブル
青春が、動き出す。
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