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駅近くの
警察署に到着した。
警官を呼び出し、
俺はついさっき
拾った1億が入った
ジェラルミンケースの
経緯を話た。
警官も呆気に取られながら
俺の話を聞いてくれた。
このジェラルミンケース
と中の金の持ち主は
一応、相手先から
連絡が無くても
探してくれるそうだ。
警官も驚いていた。
「いや~、
これだけの額を
目の前にして警察に
届けるなんて
貴方は偉いなぁ」
と、感心している。
持ち主の見当が
全くつかないので
俺は山程の書類を書く
羽目になった。
書類を書きながら
偉いとかじゃないと
思いますけど、と
俺は答えた。
警官は
「えー、持ち主が見つからない
場合は法的には何年かな?
後で調べますが全額、
見つけた貴方の物ですな」
との警官の言葉に
書類を書きながら
俺は
「いや、その大金は
全うに稼いだお金ならば
持ち主は現れますって」
と答える。
調書を作成している
警官は、そうですか?
いや、貴方の推測は
当たりかも知れませんな。
何せ、このご時世ですからね。
と書類を念入りに
チェックして抜けている
所を教えてくれて
俺は必要な所を
書き足した。
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